無料ブログはココログ

« 「撃論」第十号(3月25日発売)に当ブログが掲載されます。 | トップページ | 「国土強靭化計画」という狂気 »

2013年5月 4日 (土)

「アベノミクス」は阿片

 通貨供給を増やして人為的にインフレーションを起こす、赤字国債を大量に発行して公共事業を増やす、のが「アベノミクス」の要諦であるようだ。

ミルトン・フリードマン、ハイエク、ミーゼス、ヘンリー・ハズリットらがこの政策を聞いたら、呆れはててしまうだろう。

 円安になった、株価が上がったと、アベノミクスの効果を喧伝するオメデタイ連中がいる。

 彼らは、この後に起きる急激な物価上昇を想定していないのだろう。

  通貨の価値とは、今後の見通しによって相場が決めるものである。よって、レートを都合よくコントロールすることは至難の業である。これ以上、円安になりそうだと相場(投資家)が判断すれば、思惑だけでどんどん円安が進行する。それによって、石油をはじめとした輸入品は高騰する。

 輸入の贅沢品が値上げされるだけでなく、日用品や交通機関や公共料金までが大幅に値上げされる頃には、アベノミクスを礼賛した連中の言辞は忘れられていることだろう。

 ヘンリー・ハズリットが指摘しているように、そもそもインフレーションでいちばん困るのは、資産を持たない人々である。彼らは、賃金増加<<物価高の影響をそのまま受けてしまうからだ。

 高額所得者や資産がある人は、放置すれば円建ての資産は価値が目減りしてしまう。しかし、インフレが進行する最中に、キャッシュを外貨や土地や美術品に換えてしまうなど、自衛する手段がそれなりにある。いや、外国に移住してしまうこともありうるだろう。そうなれば、日本の税収そのものが激減してしまう。

 株価が上がった、地価が上がったなどと浮かれていられるのは、アベノミクスの初期だけである。夢が覚めたとき、国民は物価高に苦しむだろう。そして、残されるのは「国土強靭化計画」とやらでさらに積み上がった、膨大な赤字国債である。

« 「撃論」第十号(3月25日発売)に当ブログが掲載されます。 | トップページ | 「国土強靭化計画」という狂気 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

安倍氏でなければ誰がいいわけ?まさか民主党政権がよかったなんて言わないよね。ようするにどこが与党で誰が総理であっても「ダメ」ということでしょ。それじゃブログ主とそのお仲間が日頃批判しているマスコミと左翼と変わりませんよ。

中川八洋 先生 待望論

『安倍氏でなければ誰がいいわけ?まさか民主党政権がよかったなんて言わないよね』 いや。。別に安倍さんを批判と言うより経済政策を批判してるだけでしょ。。いい所はいいし悪い所は悪い 自民党の政策に一つでも反対なら左翼とか言う変なのが最近多いけど、もうちょっと人や党じゃなく政策で判断しようぜ。勿論全部に賛成なら賛成でかまわないけど。国家社会主義者の人達からしたらアベノミクスはいいのかもしれないが正統な保守主義や自由主義の立場からみたらそりゃ批判がでて当然だろうよ。

だったら、評価すべき所は評価しないと。ブログ主とそのお仲間が嫌いなはずの中韓に対してを見ても安倍政権は頑張っているではないか。それは評価しないのか。いやしくも「正統な保守主義や自由主義の立場」なら、「ゼニカネ」に関することだけじゃないんですけど。くれぐれも左翼と同じ「お花畑ゾーン」に陥らないように気をつけてね。

保守イチ氏に一体何を求めてるんだよ。。笑 安倍政権についてじゃなく今回はアベノミクスについて書いてるから。TPPでは参加はよかったって思うし、(自分としては農業の関税を維持してる所は呆れるけど) 自分の希望のネタなら自分でblogすりゃいいでしょう。人様のブログでこのネタ書け!とかならないよな〜。 

呆れてものも言えませんね。
ミルトン・フリードマンなんて、日銀が国債を引き受けて貨幣量を増やし、穏やかなインフレに誘導しろと日本に助言していた当の張本人ではありませんか。

いったいその主張もろくに知らないまま、権威のありそうな名前を適当に出しただけなのでしょうか。

ハイエクだのハズリットだのと大昔の議論を引っ張り出しておられるようですが、経済学というのも時代に応じて進歩していくものです。

権威主義者のあなたには耳が痛いでしょうが、現在の経済学の潮流ともいうべきノーベル経済学者達はアベノミクスを支持しているんですよ。

ポール・クルーグマンは「正しい政策で、遅過ぎたぐらいだ」と全面的に支持していしますし、ジョセフ・スティグリッツも「疑いなく、正しい方向への巨大な一歩である」と高く評価しています。

風さま

マウスといいます。

後学のために、ぜひご教示ください。
ミルトン・フリードマンの国債引き受けの発言は、いつ為されたのでしょうか。

私の知っているフリードマンなら、決して言わないはずなので、驚いています。

 風さま

 私は、ミルトン・フリードマンの著作は、邦訳されているものなら全て手元にあります。
 フリードマンが、「日銀が国債を引き受けて貨幣量を増やし、穏やかなインフレに誘導しろと日本に助言していた」なんて、ちょっと信じられません。
 マウスさまが指摘されているように、私もその出典をぜひとも示していただきたいです。

どうぞ。http://www.hoover.org/publications/hoover-digest/article/6549

心ゆくまでフリードマンの話を読んで、勉強されてください。

風さま

日銀による国債引き受けと、買いオペを混同されていませんか?

The answer is straightforward: The Bank of Japan can buy government bonds on the open market,

ああ、ごめんなさい。
フリードマンは買いオペと言ってますね。
引き受けというのは私の勘違いですので、お詫びの上訂正いたします。

ただ、アベノミクスにおける異次元の金融緩和とは、まさにその買いオペのことなので、文意は全く変わりません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551224/57310114

この記事へのトラックバック一覧です: 「アベノミクス」は阿片:

» 対中包囲網構築への道 [風林火山]
当ブログのテーマ、「日本人が知らない シリーズ」で紹介している、『日本人が知らない「二つのアメリカ」の世界戦略』の著者である深田匠氏が、ブログ『戦後レジーム脱却サポーターズ』に寄稿している。... [続きを読む]

« 「撃論」第十号(3月25日発売)に当ブログが掲載されます。 | トップページ | 「国土強靭化計画」という狂気 »

最近のトラックバック

ウェブページ

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30