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2012年1月24日 (火)

驚天動地 上念司「日本は破産しない!」を読み解く③

第1章 

P71 流動比率とは1年以内の短期債務に対する企業の返済能力を表す指標で、次のような式で求めます。

流動比率=流動資産÷流動負債

流動資産とは短期間(1年程度)で換金可能な資産のことで、どのような勘定科目が入るかは決まっています。流動負債も1年以内に返済しなければいけない債務という定義があります。

(中略)

流動比率が200%以上であれば健全経営である、というのが一般的な解釈です。では、実際に計算して、国の財務状況の健全性を確認してみます。

流動比率=流動資産300兆円÷流動負債99兆円×100=303%

なんと、日本政府の流動比率は303%もあります。

仮にこれが民間企業ならば、破産などまったく心配するレベルではありません。

→表をみると、流動資産のところに、「貸付金」が162兆円余りもある。これは、内容が全く書かれていないが、多くが政府系機関などに貸し付けたカネであり、返済がほとんど見込まれないのではないのか? 

 「貸付金」がアテにならない数字であるなら、流動比率は150%以下になるだろう。

 

 もっと根本的なところで、日本政府の流動比率が高いから、いったいそれがどうしたというのだろう?

 

 現実には、政府の資産を遥かに上回る借金(国債)があって、利息の支払いだけでも膨大な額になっている。

 さらには単年度の予算編成でも、半分以上は国債発行・年金基金の遣いこみ・埋蔵金という名の政府資産遣いこみ等でしのいているのが現状である。

 仮に、この財務状況で民間企業ならば、債務超過もいいところなのであるから、もはやまともな金融機関ならばカネを貸してはくれないだろう。いや、とっくに倒産している。

日本政府の流動比率」の計算なんて、詭弁を弄するというレベルにもならない、スーパーナンセンスな数字のお遊びである。

 

 

そういえば、こんなインタビュー記事もみつけた。

消費税増税では財政再建はできない
    =経済評論家 上念 司さんに聞く

http://www.zenshoren.or.jp/zeikin/shouhi/100614-01/100614.html

 ――それでも日本の将来を心配し、財政赤字を減らしたいと考える人も多くいます。
 

上念 なるほど。日ごろから経営努力をされている中小企業オーナーらしいまじめな意見です。官僚も見習ってほしいくらいです。
 しかし、個人の借金と国の債務を同じ視点で議論してはいけません。なぜなら、人には寿命がありますが、国の寿命は無限だからです。
 自著『デフレと円高の何が「悪」か』(光文社新書)にもありますが、国をサイボーグとして考えれば、たとえ返済期間が3億年でもかまわないのです。だから、債務縮小のために消費税を増税する必要はないのです。

(引用終わり)

→ それにしても、1年単位の「流動比率」を計算してみたり、3億年の返済期間と言ってみたり、よくまあ同じ人間がいろいろな屁理屈を考えつくものだ。

どうやら、上念司によれば、政府は借金を踏み倒してよいものらしい。

上念司には、日本国民とその子孫に、なにか深い恨みでもあるのではなかろうか?

つづく。

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コメント

この上念稔のインタビュー記事が載っている全商連(共産党系の団体)のHPですが、上念は、こいつらから目にかけてもらっているとおり、やはり、共産主義に憧れているんでしょうね。

同じ全商連HP
http://www.zenshoren.or.jp/heimin/index.html

・「日本平和大会 in 佐世保」 核兵器も基地も軍事同盟もないアジアへ(2010年12月20日付)
・「原発も空母もいらない」 横須賀集会に4500人(2011年10月10日付)

同じ、「プロ市民」として、右も左も仲良くやっていこう、もっと財政出動をさせて日本を経済破綻に追い込もうという、上念の意気込みが感じられますね。

megumiさま 
 上念も三橋も、日本国と日本国民に底知れぬ憎悪を持っているのかもしれませんね。日本国籍を持つが、心の祖国は日本海の向こう側にあるのかもしれません。

管理人様

こんばんは。いつもためになる記事をありがとうございます。今日はこの記事を読んで笑わせて頂きましたので感想を。3億年なんて日本国どころか日本列島が存在してないと思うのですが。地学の教科書を開けば、一発でこんなことないとわかりますが。ちなみに1億年後には日本とハワイ、オーストラリアがぶつかる。2億年で世界の大陸が一つにまとまる(第二パンゲアなどの名前がある)。3億年後はきっとまた分裂していくつもの大陸が出来ているでしょう(あくまでプレートテクトニクスによる予想)。など経済とは関係ありませんが、マジメに突っ込ませて頂きました。それに返済期間を3億年とするにしても、最終的には借りたカネは返さないといけないことですね。上念先生のネタは非常に面白いが、この例えはちょっとムリがありますよ、上念先生!

バカの二つ覚え さま
 上念が日本人に向けるドス黒い憎悪心は、笑って済ませられるものではないと思います。

あいご返事ありがとうございます。確かに笑い事ではないですね。悪ふざけはこのぐらいにして質問なのですが、上念、三橋といった連中は何をそこまで日本を憎むのですか?確かに日本経済を潰すことを考えていることは間違いないのですが、なにがそこまで彼らを動かすのかがわかりません。彼らが無政府主義者?共産主義者?なのか、単なる嫉妬心(権力、名声、カネなど)や劣等感、もしくは単なる私怨。いろいろ考えられることはありますが、やはり分かりません。自分が憎むといったことをしない性格だから余計理解できません。また血に飢えている可能性もありますが。どちらにしてもこういう人間には気をつけます。友人がハマらないように注意をしています。

三橋、上念、藤井厳喜、田中秀臣、高橋洋一、丹羽春喜などは、日本の経済について、カーボンコピーみたいに同じ主張です。
もちろん、人一倍、売名欲や金銭欲が強いのでしょう。とくに、三橋、上念、藤井は、大学のポストを持っていませんから、ことさらお金は欲しいでしょう。
 さらには、コミュニストか、アナーキストに分類するべきなのかには議論があるでしょうが、
全員が日本に対して強い憎しみを持っていることは確かです。彼らの先祖のお墓は、はたして日本列島にあるのですかね?

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