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2012年1月31日 (火)

画竜点睛 上念司「日本は破産しない!」を読み解く⑩

第三章

P170 

珍説その2「人口が減ったから、デフレになった(モノが売れない)」

珍説2に対しても、珍説1とほぼ同じロジックで反論可能です。

人口が減ることは将来的な労働投入量の減少を意味しますから、どちらかと言うとモノの供給が減る要因になります。

第四章

P216 念のために確認しておきますが、人口減少は供給側の問題であり、インフレ要因です。デフレ要因ではありません。

→どうして人口減少が需要側の問題になりえないと、決めつけられるのだろう?

 

 眼を皿のようにして本書を何度も読みかえしたが、その根拠はどこにも書かれていない。

 どうやら、上念司のかねてからの自説であるらしい。

 

 ならば、

 上念司は、すでに首都圏であっても、都心まで通勤可能な時間距離であるにもかかわらず、ファミリー向けの中古マンションが500万円とかで投げ売りされているのを知らないのだろうか?

 人口が減っても、一世帯が自宅を二軒持ったり、一人が何台も自家用車を持つとでも言いたいのか?

 玩具メーカーや私立の学校や学習塾が経営難に喘いでいるのは、子供の数が激減していることとは無関係なのか?

 自分なりの経済理論を確立したのなら、論文にして、専門雑誌に投稿して、世に問うべきだろう。

 もちろん、どこかの学術雑誌が採択してくれるかどうかは全く別問題だが・・・

 

 

おわりに

P220 そして、本書をお読みいただいたみなさんは、本書を通じて得た知識をひとりでも多くの人に伝えてください。

拙ブログでは、上念司氏の力作「日本は破産しない!」を計10回にわたって取り上げさせていただいた。

 

 定価600円でこれだけ読み応えがある本は、そうそう巡り合えるものないというのが正直な感想です。

 決して損した気分にはならないと思うので、是非とも本書をお買い求めいただきたく存じます。

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

極度の少子高齢化に対しての処方箋がカネをすることという珍説になぜ多くの人々が吸い寄せられるのかが不思議です。

このような国民の義務を誤魔化し、甘いユートピアばかり見せつけて国が崩壊した例は古来、いくつもあります。

上念や田中のような下手な煽動家だけならまだしも、中野豪志や三橋貴明らの罪は万死に値します。

上念のデタラメはイチローさんのブログで笑わせていただきましたが、これから中野豪志にも集中砲火を浴びせるべく準備中です。

西部らと昵懇な時点で眉唾ものだと思わない民族派にはバカすぎて愛想が尽きました。

megumiさま
 国債をジャンジャン刷れば、国民はとくに努力をしなくても、経済成長が起こって、全ての経済問題を解決してくれるというのですから、こんなめでたい話はありませんね。
 やはり、厳しい現実よりも、甘い幻想を好む人が多いのでしょうか。

>>西部らと昵懇な時点で眉唾ものだと思わない民族派にはバカすぎて愛想が尽きました。

 チャンネル桜が、西部・西尾・三橋・中野・上念・田中などを重用しているのには、がっかりしてしまいます。それでも、小林よしのり・藤井厳喜・高森明勅などの極左が去って行ったのは幸いではあります。

労働とは本来は、儀式であり、営利目的ではなかった。儀式とは礼節であり神聖化された崇高な精神である。現代では理解不能になってしった。しかし、各地方では生き生き(祭り)とした伝統が盛んである。この現実が保守と思います。勘違いされては困りますので、付け加えます。感情(本能)と礼節(良識)の価値観は別次元と理解しなければなりません。文体は魔法である。

>国債をジャンジャン刷れば、国民はとくに努力をしなくても、経済成長が起こって、全ての経済問題を解決してくれる

そんな話、誰もしてないでしょう?
需要が増えれば仕事量が増えるに決まってるじゃないですか。
買いオペでマネタリーベース増やして予想インフレ率を上げ、株価上昇や円安の効果で需要を増やす。そうしてこそ、すべての国民が努力出来る環境が生まれるのではないですか?今のまま、椅子取りゲームの椅子が足りない状態を維持することこそ、結果として働けない国民を生む元凶でしょう。

>今のまま、椅子取りゲームの椅子が足りない状態を維持することこそ

椅子の絶対数を増やし続ける事を、求めること自体に無理があると思うけどね。

経済成長を永遠に求めるのは、ネズミ講詐欺と良く似ている様に思えます。

そうやって非効率を温存するわけね。
方法があるのに放置するのは未必の故意だと思うけどね。

通りすがり さま
mary_0423 さま

 経済成長に不可欠なインフラには、もちろん投資するべきでしょう。例えば、羽田空港の大拡張は必要です。
 しかし、役に立たない箱物を建てたり、それに耐震工事をすることは、維持費もかかり、ますます非効率を温存してしまいます。

はじめまして、バカの二つ覚えです。私もこの本買いました。面白いので何度も読んでしまってます。しかしここまで笑える本は珍しいですね。私自身簿記の資格は持っていませんが、簡単にウソを見抜くことができました。話が出来過ぎているのでウソがバレバレです。でもひとつだけ学んだことがあります。内国債なら債務不履行だけは免れるということです。だから安心しろ、と言われてもできませんが。この本の決定的な欠陥はひとことでいうと「信用」の二文字に尽きます。つまり通貨の信用という基本的なルールを無視していることです。とにかく通貨の信用というルールを取り外すだけ(お金を刷りまくれなど)でこれだけ話を膨らますことができるとは驚きました。同様に私は三橋本もコントのネタとして買っています。上念、三橋両者ともコントのネタとしては最高の教材です。

バカの二つ覚え さま

 上念や三橋って、どうして日本経済を破綻させたいのでしょうね。
 三橋を参院選の公認候補者にした自民党の執行部は、責任を問われるべきでしょう。三橋は、政治家になりなたいなら、イデオロギーが合致する、共産党か社民党か民主党から立候補すればよいと思います。
 

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