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2011年8月29日 (月)

潮 匡人『日本人として読んでおきたい保守の名著』 (PHP新書)

内容紹介

「ネット保守」という言葉をよく聞くようになった。若い世代で「保守」を自認する人も増えている。また、時の政権のリベラルな政治姿勢に反発しているのかもしれない。とはいえ、保守陣営でも政策によって意見は分かれることがしばしばだ。論者によっては、日米関係重視を主張する人もいれば、反米を声高に唱える人もいる。「平成の開国」に賛成する人もいれば、TPP反対を叫ぶ人もいる。
では、そもそも保守とは何か。深く考えたことがあるだろうか。本書は、「保守主義の父」と呼ばれるエドマンド・バーク『フランス革命についての省察』にはじまり、ハナ・アーレント『全体主義の起原』、カール・ポパー『開かれた社会とその敵』、ハイエク『隷属への道』など7人の名著を紹介し、保守の核心に迫る。
「保守思想は垂直軸を持つが、リベラル陣営は水平次元でしか生きられない」と主張する著者による「保守主義」の入門書である。

(引用終わり)

 

 たしかに潮匡人は、保守主義者とうカテゴリーに入るのだろう。本書は、中川八洋『正統の哲学 異端の思想』『保守主義の哲学』を、水で数十倍に薄めたような内容であった。

 

 また、バーク、ハイエク、トックビル、アーレント、ポパー、チェスタトンなどを簡単に紹介するという趣旨は、それはそれでよいと思う。

 オルテガ『大衆の反乱』、ホイジンガ『朝の影のなかに』、マーガレット・サッチャー『回顧録』『私の半生』、ハミルトンら『フェデラリスト』などが選から漏れている理由は不明。

 ただ、本書を読んで思ったのだが、外国の書籍を紹介するのに、潮匡人は邦訳だけ読んで、原著を読んでいないのではないだろうか?

 読者にとって手に入りやすい本を紹介したということであるが、これは、潮匡人は邦訳が出ていない本(コーク、アクトンなど)は、読んでないので紹介できないということを意味しているのではないだろうか?

 はっきり言って、この本を買うのならば、もう少し金を払ってでも、中川八洋『正統の哲学 異端の思想』『保守主義の哲学』を入手することをお薦めする。この二冊は、おそらく50年後にも読むに値する本といえるだろう。

 

 

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入門書の入門書と考えればいいのでは?

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