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2011年1月27日 (木)

結構マトモな本 堀川直人『国債大暴落の恐怖』

内容紹介

日本国の債務総額は、昨年9月末現在で865兆円。うち、財投債等を含む国債全体の総額は694兆円。
これが日本経済全体にのしかかり、経済刺激策の効果を減殺しているが、
政権交代で誕生した鳩山内閣はこの問題に正面から取り組もうとせず、
逆に赤字国債をさらに積み増ししようとしている。
このままでは、4年後には国の債務総額は1060兆円、国債全体の総額は900兆円近くになってしまう。
こんなとき、あの性悪のヘッジファンドが国債のカラ売りを仕掛けてきたら、日本経済はどうなるか。
国債は大暴落し、それは為替相場での円の暴落や株式市場での日本売りへと波及。
資産の8割を国債で運用しているゆうちょ銀行や、日本の多くの金融機関が破綻し、日本発の金融恐慌が発生。
国内には円安による悪性インフレが吹き荒れ、GDP世界第2位の日本は一朝にして沈没……。
自分たち庶民には関係ない? それが大ありであることが本書を読めばわかります!
 
 会話形式で、なかなか分かりやすい内容だと思う。
 ただ、社会保障費のを削減すべしとは書かれていない。
 また、肝心要の出生率改善についても言及はない。
 しかし、大インフレーションが起きる仕組みとシナリオについては、じつにわかりやすい。
 円安になれば、輸出産業には追い風だが、原材料のコストが上昇し、国内市場が冷え込むという、当たり前だが冷静な筆致である。
 経済とは、まだまだ人知が及ばないブラックボックスであり、未来のことはわからない。
 しかし、赤字国債の引き受け先が国内になくなってしまえば、政府は来年度の予算を組めないのである。それが露呈した時、日本国債のリスク急上昇と市場に判断され、長期国債と円が売りまくられるというのは、十分にありうるシナリオだ。
 他のシナリオとして、
 国債の金利を上昇させなくては、いずれは誰も買ってくれなくなる。
→それ以前に発行された国債は低金利なので、債券市場では安く売られるしかない。
→国債を大量に保有している金融機関は、資産の目減りに見舞われる。
→これ以上安くなる前に、さっさと国債を売りとばそう。
→国債の暴落。さらなる金利上昇。
→長期国債の金利は、住宅ローンの金利に影響する。
→住宅ローン破産の大量発生。
→住宅が売られまくり、地価が下がる。
→金融機関は、担保割れの大赤字で倒産続出。
→金融恐慌。。。
 もう時間がないのである。
 日本の財政が健全とか言い放つデマゴーグたちは、無視するしかない。
 社会保障費の大削減は、もうまったなしである。
 ちょっとでもバラマキを示唆する政治家を、ことごとく落選させなくてはならない。
 そうでなければ、超ハードランディングで、社会保障が根本から雲散霧消してしまうだけだ。
 
 

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