無料ブログはココログ

« 起訴なら処分議論 小沢氏問題で安住氏 | トップページ | <通常国会>財政演説 国債依存、もはや困難に…野田財務相 »

2011年1月24日 (月)

プロパガンダ本紹介 図解でわかる! 日本が破綻しない10の根拠 (別冊宝島) (別冊宝島 1722 ノンフィクション)

内容紹介

「日本が破綻する。日本が破産する」と大騒ぎの経済評論家たちですが、本当に破綻するのか、を徹底検証しました。検証すればするほど、日本が破綻する根拠はありません。日本国債は世界で最高に安全ですし、国家財政も健全です。ギリシャのように、外国人が債権を握っていることもありません。日本が破綻しない根拠をあげつつ、実は、国家破綻論の後に、官僚たちの消費税の増税と、利権の確保があるということも公にします。騙されるな日本国民!
 
 一冊の本において、これほどまでに内容があまりにも矛盾だらけなのには、驚愕するほかない。
 財政破綻はしない!と書きつつ、財政破綻してもアルゼンチンや韓国のように国家は存続するから心配ないそうである。
 第一次世界大戦後のドイツのように、ハイパーインフレーションが起こっても、その後に経済は復興したのだから大丈夫であるそうな。
 
 あまりにも粗雑な議論には、言葉を失う・・・
 日本は、大量の対外純資産があるから大丈夫だという・・・
それは、ほとんどを民間が海外に貸し付けていたり、工場を持っていたり、外国企業の株を持っているだけだろう。
 政府の財政破綻を防ぐことには、なにも関係ない。
なお、個人金融資産が1400兆円あるというが、それはどこかの倉庫に置かれているわけではない。そのカネの多くは、金融機関を通じて、国債を買ったり、企業や個人に貸し付けている。つまり、すでに遣われているのである。
 団塊世代以下が、預金を減らしていくことになれば、金融機関はキャッシュを用意せねばならない。そのためには、国債を売ることになる。それが一定以上の規模になれば、新規国債の買い手がなくなる→国内で国債が消化できなくなる。そのときには、外国に日本国債を買うような奇特な人間がいるはずもない→日銀が買い取るには、超金融緩和をするしかない→強烈なインフレーション・・・→物価や金利の高騰→住宅ローン破綻が続出→
地価の暴落・金融機関には大量の不良債権・・・
 このようなシナリオには、まったく現実味がないというのだろうか・・・
 
 また、政府には年金の積立金があるというが、それは国民の財産を日本国が預かっているだけのことだ。政府に所有権があるカネではない。
 
 
 一冊を通じてここまで酷い内容であると、編集者は無責任というよりも、思考回路がよほど分裂しているのであろう。
 
 なお、ここに書いている評論家の長谷川慶太郎は、すでに83歳である。自分の生きているうちさえやりすごせれば、日本の財政破綻しようがどうでもよいのだろう。
 また、高橋洋一という官僚上がりの経済評論家は、『霞が関の埋蔵金』という珍語の発明者である。そんなものが幻想に過ぎないとすでに判明したのであるから、少なくとも博士(経済)号を返上するくらいはしてもよさそうなものだ。
 

« 起訴なら処分議論 小沢氏問題で安住氏 | トップページ | <通常国会>財政演説 国債依存、もはや困難に…野田財務相 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この様な駄作が出版されている事から、現実から目を逸らしたい人間が如何に多いかが分かります。

「悪貨は良貨を駆逐する」ならぬ「悪書が良書を駆逐する」現状を打開しなければ、日本国の再興は果たせません。

現時点では「現実を直視せよ」と厳しく主張する他ないでしょう。

錬金術師さま
 このような駄本でも、本屋に並んでいるだけでデマゴーグの効果があります。
 現実を直視して、一日も早く、赤字国債の返済に着手しなくてはなりませんよね。

現代と同列に語れるか判りませんが、調所広郷の藩政改革が赤字国債完済の為に参考になるのではないかと漠然と考えています。

薩摩藩が抱えた五百万両もの借金を返済する計画を立て、それを実行し、財政健全化と見事に両立させました。

かなり無茶な方法があったのも事実です。

しかし何か妙案を得る事が出来るかもしれませんから、調所の改革を多角的な視点から見直してみても良いのではないかと思います。

錬金術師さま
 赤字国債解消には、
社会保障費を数分の一にすること、
公務員の給料を大幅カット
 この二本立てしかないでしょうね。
 やはり、大きな出費を抑えなくては、財政は立て直せないと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551224/50665832

この記事へのトラックバック一覧です: プロパガンダ本紹介 図解でわかる! 日本が破綻しない10の根拠 (別冊宝島) (別冊宝島 1722 ノンフィクション):

« 起訴なら処分議論 小沢氏問題で安住氏 | トップページ | <通常国会>財政演説 国債依存、もはや困難に…野田財務相 »

最近のトラックバック

ウェブページ

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30